低俗なワイドショーの陰に隠れる、本当に面白いテレビ番組たち
こんにちは、カイトです。
現代の30代以下の大半の若者にとって、「テレビがつまらない」というのはもはや常識に近い共通認識であると思う。
20代のぼくももちろんそう感じる一人である。
特にひどいのはワイドショーやニュース番組ではないだろうか。
ワイドショーでよく取り上げられるのは、下らない芸能人の不倫やらのスキャンダル。
当事者間で解決するべき問題に、「大御所」などと呼ばれる大の大人が、そんな下世話な話題に上から目線で偉そうにコメントし、断罪していくさまを茶番と言わずしてなんとするか。
中立的な立場で、国民にとっていま本当に重要な情報を提供することが本分であるはずのニュース番組さえ、政治家や芸能人の揚げ足取りのような報道にばかり時間を割く(断罪者気取りの上からコメントはここでもデフォルト装備)。
そして、こうした下世話な話題を好む視聴者の興味がまた新たな「ネタ」に移るまで、同じような話題がときに数ヶ月にもわたってえんえんと垂れ流され続ける。
急速な発展を続けるIT技術(ブロックチェーンとかね)や緊迫する国際情勢など、国民の生活にとって1億倍重要な本物のニュースはいくらでもあるのに、報道しない。
明らかに情報メディアとしての役割を放棄している。
まあ、そのインスタントな話題で馬鹿な大衆からの視聴率奪取に勤しんできた怠慢のツケが、昨今の「TVブランド(笑)」の凋落という、わかりやすい形をとって回ってきたわけだが。
散々に言ってしまったが、一方でぼくは、テレビ番組が全てダメとは全く思わない。
「情熱大陸」や「ガイアの夜明け」、「カンブリア宮殿」などのドキュメント系番組はいつ見ても面白い発見があるし、「世界の果てまでイッテQ」は大好きだ。
他にも、本当に面白くてタメになるテレビ番組やドラマはたくさんある。
しかし、それら本当に優れた番組が前出したようなゴミ番組の陰に隠れてしまっているのが、「テレビはつまらない」という風潮の実態なのだろう。
テレビ産業はこの先も縮小していくしかないが、これら本当に良質な番組を作り続けることはやめないで欲しいもの。そして、それらを若者に届ける努力をすれば、わずかでも寿命は伸びるのでは。いや、無理だろうけど。
個人的には、日テレなどはどうしようもないワイドショーを全部潰し、イモトアヤコを月に送ればいいのではと本気で思っている。